これまで医療機関やマーケティング会社を対象に、15年程、SaaS営業に従事してまいりました。リーダー、マネージャー、営業部長と、現場から管理職まで一通りの営業経験をしており、現在は営業フリーランスとしても活動しております。
「営業=辞めやすい仕事」って本当?
「営業って離職率高いらしいよね」
「うちの営業部、3ヶ月で半分いなくなったよ…」
そんな声を、あなたも一度は聞いたことがあるかもしれません。
実際、営業職は全職種の中でも離職率が高いとされています。
でも、それは「営業がきついから」だけではないのです。
この記事では、営業職の離職率が高くなりがちな理由と、
後悔しないキャリアを築くための考え方・対処法を解説します。
その中でも特に「【営業職はなぜ辞めやすい?】離職率が高い理由と“後悔しない”キャリアの築き方とは」について、まとめていきます。
- 日々の営業活動に行き詰まりを感じている人
- 営業マンとしてのキャリアについて悩んでいる人
- 今こそ何かを変えたいと思っている人
- どうにか今の現状を打開したいと模索している人
目次
- 目次
- 【実態】営業職の離職率はどれくらい?
- なぜ営業職は辞めやすい?主な5つの理由
- 離職しやすい営業マンの特徴とは?
- 離職を防ぎ、かつ後悔しないキャリアを築くには?
- まとめ:「辞めたい」と感じたら、“逃げ”ではなく“戦略的転職”を
【実態】営業職の離職率はどれくらい?

厚生労働省のデータや民間の調査によると、
営業職の3年以内の離職率は約30〜50%とも言われています。
特に次のような営業職で離職率が高くなる傾向があります:
-
新卒入社直後の個人向け営業(例:不動産・保険)
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ノルマ至上主義の旧来型営業組織
-
フォロー体制が弱く属人化している企業
つまり、職種としての問題というよりは、職場環境や営業スタイルに起因しているケースが多いのです。
なぜ営業職は辞めやすい?主な5つの理由

1|ノルマ・プレッシャーの大きさ
営業=数字を追う仕事。
成果が出ないと、評価が下がるだけでなく、精神的なプレッシャーも重くなります。
「毎日詰められるのが苦痛」「数字が出ないと存在価値がない」
こうした声から、離職に至るケースも多いです。!
2|顧客対応ストレスとクレーム対応
理不尽なクレームや感情的な対応を求められる場面も多く、
メンタル的な負担が溜まりやすいのが営業職の特徴。
「本当はお客様のために頑張りたいのに…」という気持ちとのギャップが、モチベーションを下げていきます。
3|評価が成果主義に偏りすぎている
努力しても結果が出ないと評価されにくい、
「運やタイミングも関係する世界」なのに、定量評価だけが重視されることも。
若手のうちは特に、「プロセスを見てくれない環境」がつらく感じられます。
4|教育やサポート体制の不十分さ
属人的な営業組織では、“見て覚えろ”文化が根強く残っています。
「教えてくれない」
「相談できる先輩がいない」
この状況が続くと、「自分には向いてないかも…」と離職につながりがち。
5|キャリアの不透明さ・将来像が見えない
「営業を5年やって、その先はどうなるの?」
この問いに明確な答えがない企業は多く、
キャリアビジョンを描けないことで転職を選ぶ若手が多いのです。
離職しやすい営業マンの特徴とは?

完璧主義で理想が高すぎる
→ 小さな成功を評価できず、すぐ挫折してしまう
「売ること=悪いこと」と思っている
→ 商品や自分に自信が持てず、前向きに取り組めない
コミュニケーションを“話すこと”だけと捉えている
→ 相手の話を聞かず、押し売りになりやすい
会社や上司への不信感が強い
→ ネガティブな情報ばかりに目が行き、悪循環に
いずれも“視点の変え方”や“マインドの持ち方”で改善可能です。
離職を防ぎ、かつ後悔しないキャリアを築くには?

1|「営業を辞める」のではなく、「環境を変える」選択肢も
営業職そのものを辞めるのではなく、
業界・商材・営業スタイルを変えるだけで全く別の仕事のように感じられることもあります。
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個人営業→法人営業へ
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飛び込み営業→インサイドセールスへ
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旧態依然の会社→SaaS系の営業組織へ
2|数字以外の“自分なりの成果”を見つけよう
「受注件数は少なかったけど、既存顧客の継続率は100%だった」
「全社で唯一、クレームゼロだった」
など、自分が誇れる実績は必ずあるはず。
自信の持ち方を変えれば、やりがいも変わります。
3|キャリアの相談は社外にするのが正解
「今の職場しか知らない状態」で辞めるのは危険です。
営業職に強い転職エージェントやキャリアコーチに、早めに相談しておきましょう。
まとめ:「辞めたい」と感じたら、“逃げ”ではなく“戦略的転職”を

今回は、「【営業職はなぜ辞めやすい?】離職率が高い理由と“後悔しない”キャリアの築き方とは」について、まとめてみました。
営業職は離職率が高い仕事です。
でもそれは、「きついから」「向いてないから」だけではありません。
多くのケースで、「環境・支援・マインドセットの問題」が原因です。
- 適切なサポートがあれば、続けられる
- スタイルや業界を変えるだけで、別物に感じられる
- 離職=終わりではなく、新しい始まりにもできる
辞めることがすべて悪いわけではありません。
ただ、後悔しない決断のためには、“自己分析と情報収集”が鍵になります。