※2024年4月11日に更新
これまで医療機関やマーケティング会社を対象に、15年程、SaaS営業に従事してまいりました。リーダー、マネージャー、営業部長と、現場から管理職まで一通りの営業経験をしており、現在は営業フリーランスとしても活動しております。
営業マンにとって、案件の成約は給料や評価に直結する極めて重要なものです。そのため、会社からの給料とは別の収入源を確保したいというお気持ちも十分に理解できます。
最近では副業を推進する企業が増えており、「別の収入源の確保」「独立起業に向けた準備」など、副業の位置付けが大幅に変わりつつあります。
今回は、「営業マンにおすすめの副業5選」について、まとめていきます。
副業をするにも、まずは目的を自覚することが重要です。
ぜひともご参考にして頂けると幸いです。
- 副業を考えているビジネスパーソン
- 日々の営業活動に従事されているビジネスパーソン
- 新しいことに挑戦したいと思っている人
- どうにか今の現状を打開したいと模索している人
目次
営業マンが副業を選ぶ上で重要なポイント
最近では、色々なジャンルの「副業」が存在します。
その中でも、営業マンが選ぶ上で重視すべきポイントについて、振り返りましょう。
①時間を対価に稼がない
短期的な収入を目的とするのであれば、OKです。ただ、継続的な収入としてお考えなのであれば、労働の対価として得られる副業は避けましょう。
②スキマ時間でできる
営業マンの場合、定期的にまとまった時間を取ること自体が難しい職種のため、商談合間の休憩時間などのスキマ時間でできることが望ましい。
③拡張性がある
収入以外にも、副業で得られるものを意識しましょう。例えば、資産性、発信力などなど。副業を選択するにあたり、レバレッジやスケールするかを考えましょう。
④本業にも活かせられる
副業で得た知識やスキルが、本業でも活用できるものが望ましいです。少なからず、本業以外に時間を投資することになるため、本業としても相乗効果が出るのがおすすめです。
⑤本業への影響が少ない
あくまで本業は本業。本業を怠ることがないように、本業への影響が少ないものを選ぶべきです。
⑥初期投資が少なくスモールスタートできる
最低限の初期投資は、自己投資として考えてOKです。ただ、スタート時から変なセミナーやコンサル料金を取られるものは一切手を出さないようにしましょう。回収を急ぐあまり、負の連鎖に陥ることになります。
⑦継続できる
何事も楽に稼げるビジネスはありません。自身が継続して取り組むことができるものが一番望ましいです。例えば、楽しいとかやる意義を見出だせるとか、誰かに役立っているとか。収入を得ることだけが、副業を選ぶ軸ではないです。
営業マンにおすすめの副業5選
「副業を選ぶ上で重要なポイント」と「筆者の実際の経験」も踏まえた、「営業マンにおすすめの副業」がこちらです。
1.ブログ/アフィリエイト
営業マンにとって、日常の営業活動とは異なり、行動と成果が直結する働き方ではないです。そのため、収益化までの期間が、早くても6ヶ月~1年近くは必要となります。時間はかかるものの、「資産性」「初期投資」「始めやすさ」「拡張性」の点で、かなりおすすめです。
2.You Tube
概ね、前述の「ブログ/アフィリエイト」と似たような性質の副業です。強いて違いを挙げるのであれば、顔出しをしなければ特に大きな問題はないものの、「秘匿性」の点で毛嫌いする方もいらっしゃいます。また、「始めやすさ」や「初期投資」についても、本格的な機材を準備するとなると、やや「ブログ/アフィリエイト」に劣る側面もあります。
3.営業代行
自身の営業経験やスキルをそのまま活かすことができるため、「始めやすさ」「初期投資」「難易度」の点ではかなり優秀です。また、新たな商材や業界知識を習得できるため、手っとり早く進めるという点では、かなりおすすめです。しかしながら、時間を切り売りする側面もあるため、今回おすすめする中では少し順位が落ちます。
4.アポセッティング
自身の人脈を活用することで、今回おすすめする中でも最も始めやすい副業と言えます。今すぐに副業を始めたいという営業マンには、打ってつけの副業と言えます。長期的に継続して稼げるかという点では、やはり「資産性」が乏しい副業でもあるため、細く長く続けるには、かなりおすすめの副業の一つです。
5.スキル販売
前述の「営業代行」「アポセッティング」と同様に、今すぐに副業を始めたいという方にはおすすめです。自身の経験やスキルを販売するとハードルを高く感じられる方もいますが、多種多様なメニューをご自身で組むことができるため、「こんなものでも売れるんだ~」と、新しい気付きを得ることもできます。
営業マンにはおすすめしない副業
- 動画編集
- ライティング
- プログラミング
- せどり
- ウーバー
- アルバイト、日雇い
- アンケートモニタ、ポイントサイト
- ネットショップ
- 投資(株式、FX、仮想通貨、不動産投資)
重要なのは、目的と手段を履き違えないこと!
限られた時間の中で、一定のまとまったお金を集めたいのであれば、むしろ「YouTube」や「ブログ/アフィリエイト」は向いておらず、上記の副業を選択する方が現実的かなと思います。
中長期的な視点で副業を選択するのであれば、「副業をする目的」をしっかりと認識した上で、どの副業を選択するかを考えましょう。
いざ副業を始める前に注意すべきポイント
前述までは、副業を選ぶ上でのポイントを重点的にお伝えしました。
それでは、いざ副業を始めるとなると、どのような点を考慮する必要があるのでしょうか。
1.お勤め先に副業に関する規定がないか
最近では、副業を承認/推奨するような企業が出てきておりますが、あなたがお勤めの企業ではいかがでしょうか?
そもそも副業を規制しているケースもあれば、承認はしているものの既存顧客やお勤め先と類似/競合するようなサービスはNGなど、会社によってはルールは異なってきます。
あなたがやりたい業務、提供先をイメージした上で、お勤め先の副業規定を照らし合わせることが必要です。最悪の場合、就業規則に反したことで、本業への悪影響にもつながりかねません。
確認時には、同僚や直属の上長へ、本業へのキャリアアップに向けた勉強や修行など、前向きな言葉を準備しておくのがおすすめです。
2.副業に割く物理的な時間確保が可能かどうか
お察しの通り、副業を開始するとなると、物理的な時間を確保する必要があります。そのため、問題なく「確保できそうな時間」を割り出してみましょう。
本業が20時まで→帰宅/風呂/食事等で、22時から1~2時間は確保できるかなぁ
また、「上記以外に捻出可能な時間」も洗い出してみましょう。
出退社時の電車内+土曜午前中+YouTube閲覧減らせば、週5時間は捻出できそうなぁ
このように、まずは自身の肉体と精神に相談の上、副業に費やせそうな時間を算出してみましょう。その上で、現実的に始められそうなジャンルの副業を選択することをおすすめします。
ちなみに、本業をおざなりにして、その分の時間を副業に費やそうと考えることは、あまりおすすめしません。理由としては、本業の成績が悪化した場合に、真っ先に疑われるのが、「副業」だからです。
あくまで主たる収入源が「本業」であれば、まずは「本業」に注力し、空き時間をフル活用して「副業」にも注力することが、望ましいと言えます。
3.副業していることを周囲に共有しない
ここで言う周囲とは、お勤め先の同僚や関係性の薄いお客様とご理解ください。
新しいことを始めることで、同じような境遇の人と繋がりたい気持ちはわかります。また、周囲からよく思われたい(すごいと思われたい)生き物なので、自慢のようにぺちゃくちゃ言いたがる人も一定数いると思います。
この行為は、百害あって一利もないと考えるのが良いです。
例えば、万が一、本業の成績が落ち込んだ時に真っ先に疑われる矛先が「副業」に向いてしまうからです。また、副業がうまく進んだと仮定して、周囲の同僚たちはどのように考えるでしょうか?
もちろん心から応援したり喜ぶ方もいらっしゃれば、妬みやひがみから悪影響を及ぼそうと企む人も出てくるでしょう。
だからこそ、周囲には極力伝えず、孤独に粛々と続けられることをおすすめします。同じような境遇の人と繋がりたい場合には、SNSを見渡せばいくらでもつながることができるため、わざわざ身近で探す必要はありません。
まとめ
今回は、「営業マンにおすすめの副業5選」について、まとめてみました。
「副業」に対する考え方が大幅に変わりつつある今のご時世で、あなたはどのような選択をしていきますか?
本業とは、「別の収入源」を確保するためにお考えの方もいれば、「独立起業に向けた準備」をするために、副業を考えられている方もいます。
ただ、基礎的な知識やスキルがない中で新しい分野にチャレンジしようとすると、継続する明確な目的がない限り、頓挫する恐れが極めて高いです。
今の本業や自身の保有しているスキルの延長線上の領域で、まずはピボットしながら挑戦してみませんか。
失敗してもいいんです!
まずは、勇気を持って、一歩を踏み出すことが何より大事です!