これまで医療機関やマーケティング会社を対象に、15年程、SaaS営業に従事してまいりました。リーダー、マネージャー、営業部長と、現場から管理職まで一通りの営業経験をしており、現在は営業フリーランスとしても活動しております。
「営業と販売って、何が違うの?」と感じているあなたへ
「営業の求人を見たら、販売と何が違うの?」
「どっちも“売る仕事”なんじゃないの?」
就職・転職活動をしていると、「営業」と「販売」という似た言葉に出会うことが多く、その違いがあいまいなまま選んでしまう人も少なくありません。
しかし、両者には仕事内容も、求められる能力も、キャリアの築き方も大きな違いがあります。
この記事では、営業職と販売職の違いをわかりやすく解説したうえで、
それぞれに向いている人の特徴や、選び方のポイントを紹介します。
今回は、その中でも「【混同しがち?】営業職と販売職の違いとは?仕事内容・必要スキル・キャリアの分かれ道を徹底解説!」について、まとめていきます。
- 日々の営業活動に行き詰まりを感じている人
- 営業マンとしてのキャリアについて悩んでいる人
- 今こそ何かを変えたいと思っている人
- どうにか今の現状を打開したいと模索している人
目次
- 目次
- 【定義】営業職と販売職の違いとは?
- 【仕事内容】営業職のリアルと販売職のリアル
- 【スキル】求められる力の違い
- 【どちらが向いてる?】営業職/販売職に向いている人の特徴
- 【キャリアの違い】営業職と販売職、どちらが“上”?
- 【よくある勘違い】「販売経験があるから営業もできる」は危険?
- まとめ:自分の性格と将来像に合わせて選ぶのが正解!
【定義】営業職と販売職の違いとは?

主なフィールド
- 営業職:
→ BtoB(法人相手)/BtoC(個人相手) - 販売職:
→ 店舗内・施設・催事など
主な仕事
- 営業職:
→ 商品やサービスを提案・契約を取りに行く - 販売職:
→ 店頭で商品を紹介・その場で販売
業務スタイル
- 営業職:
→ 外回り/訪問/提案資料作成 - 販売職:
→ 接客/レジ対応/商品陳列
成果評価
- 営業職:
→ 受注件数・契約率・売上 - 販売職:
→ 販売数・顧客対応力
対応時間
- 営業職:
→ 約束制(商談・提案ベース) - 販売職:
→ 来店客へのリアルタイム対応
営業=“売る”ために動く仕事/販売=“買いに来た人に対応する”仕事と考えると、イメージしやすいです。
【仕事内容】営業職のリアルと販売職のリアル

営業職の仕事内容
-
顧客(法人または個人)へのアポイント取得
-
商品・サービスの提案
-
見積書・提案書の作成
-
商談・クロージング(契約獲得)
-
アフターフォロー・関係構築
※飛び込み営業やテレアポがある業種も。
販売職の仕事内容
-
来店客への接客・商品説明
-
レジ打ち・お会計処理
-
店舗レイアウトの整備・在庫管理
-
セールやキャンペーン対応
-
クレーム対応やお客様相談
【スキル】求められる力の違い

コミュニケーション力
- 営業職:
→ 相手の課題を深掘り・提案力 - 販売職:
→ 誰とでも明るく接する力
論理的思考力
- 営業職:
→ 提案や交渉に必要 - 販売職:
→ 店内説明に一貫性を持たせる
自主性
- 営業職:
→ 自ら行動・スケジュール管理 - 販売職:
→ チームでの調整や協力性
数字への意識
- 営業職:
→ 売上目標・達成率に敏感 - 販売職:
→ 客単価や回転率の意識
継続力・粘り強さ
- 営業職:
→ 契約までのリードが長い - 販売職:
→ 瞬発力・臨機応変さが重要
【どちらが向いてる?】営業職/販売職に向いている人の特徴

営業職に向いている人
-
自分のペースで行動したい
-
数字で評価される環境が好き
-
提案やプレゼンが得意
-
取引先と関係構築していくのが好き
-
外に出て動き回るのが苦にならない
販売職に向いている人
-
人と話すのが好きで接客が苦じゃない
-
誰にでも丁寧に対応できる
-
その場の状況判断が得意
-
商品に対する愛着・こだわりがある
-
店舗の雰囲気づくりに興味がある
【キャリアの違い】営業職と販売職、どちらが“上”?
どちらが優れている、ということではありませんが、
キャリアパスの選択肢の広さ・年収アップのしやすさでは営業職が優勢です。
昇進スピード
- 営業職:
→ 成績次第で早期にリーダーへ - 販売職:
→ 店長やSVに昇進も可能だが限定的
年収上限
- 営業職:
→ 実力次第で青天井もあり - 販売職:
→ 業種によっては上がりにくい傾向
転職市場での評価
- 営業職:
→ BtoB経験などが高評価 - 販売職:
→ 接客経験が活かせる職種も多いが限られる
独立・起業との相性
- 営業職:
→ 法人営業経験→独立パターン多数 - 販売職:
→ 接客業から起業例は限定的
「将来的にキャリアの幅を広げたい」「年収アップを狙いたい」という方には営業職が向いています。
【よくある勘違い】「販売経験があるから営業もできる」は危険?

販売職で接客スキルを磨いてきた人が営業職へ転職することもあります。
ただし、提案力・資料作成・数字意識など、営業職ではまったく別の能力が必要になります。
そのため、販売経験者が営業に挑戦する場合は、
- 営業の基本プロセスを学ぶ
- 顧客との関係性構築の考え方を身につける
- 自己管理・スケジュール調整に慣れる
などの“スキルの再構築”が重要になります。
まとめ:自分の性格と将来像に合わせて選ぶのが正解!

今回は、「【混同しがち?】営業職と販売職の違いとは?仕事内容・必要スキル・キャリアの分かれ道を徹底解説!」について、まとめてみました。
営業と販売は似て非なる仕事。
どちらも「人と関わる」「商品を扱う」仕事ではありますが、
スタイル・求められるスキル・キャリア設計は大きく異なります。
最後にポイントをおさらい、
- 営業は「提案型・契約型」、販売は「接客型・現場型」
- 自由度・責任感を求めるなら営業、安定・対人接客が好きなら販売
- 年収やキャリアアップを重視するなら営業職が有利
新しい自分の発見に向けて、まずは一歩踏み出してみよう!