これまで医療機関やマーケティング会社を対象に、15年程、SaaS営業に従事してまいりました。リーダー、マネージャー、営業部長と、現場から管理職まで一通りの営業経験をしており、現在は営業フリーランスとしても活動しております。
営業職に就いたばかりの20代~30代前半の若手営業マンにとって、「もっと成果を出したい」「信頼される営業マンになりたい」と思うのはごく自然なことです。
しかし、そうした成長意欲があっても、「どうスキルアップすればいいのか分からない」「何から勉強すれば良いの?」と悩む人も多いはず。
そんなときに効果的なのが、営業職に役立つ資格の取得です。
本記事では、営業マンとしての実力・信頼度を高めるおすすめの資格や、その具体的な取得方法を分かりやすく解説します。
今回は、そのような「若手営業マンにおすすめの資格や取得方法とは?スキルアップ&信頼度アップを目指そう」について、まとめていきます。
- 日々の営業活動に行き詰まりを感じている人
- 営業マンとしてのキャリアについて悩んでいる人
- 今こそ何かを変えたいと思っている人
- どうにか今の現状を打開したいと模索している人
目次
- 目次
- 営業職に資格は必要?取得するメリットとは
- 若手営業マンにおすすめの資格7選【目的別に紹介】
- 営業マンが資格を効率よく取得する3つの方法
- キャリアの方向性に迷うなら、キャリアコーチングの活用も◎
- まとめ
営業職に資格は必要?取得するメリットとは

まず最初に、「営業職に資格なんて必要なの?」という疑問を持つ人もいるかもしれません。
確かに、営業職は「資格が必須の職業」ではありません。しかし、以下のような理由から、資格取得が非常に大きな武器になるのです。
信頼性・説得力が高まる
商談相手は、「専門知識がある営業マン」には自然と信頼を寄せます。たとえば、IT業界の営業ならIT資格、金融業界ならFP(ファイナンシャルプランナー)など、資格は“信頼の証”になります。
キャリアの選択肢が広がる
営業としてスキルを積みながらも、「企画職やマーケティング職へ異動したい」「将来は独立したい」と考えているなら、資格はキャリアチェンジの後押しになります。
自己成長につながる
資格取得の過程で得られる知識・視点・行動習慣は、営業スキルの向上にも直結します。
“学ぶ営業マン”は常に成長できる営業マンです。
若手営業マンにおすすめの資格7選【目的別に紹介】

ここでは、若手営業マンに特に人気&実用性の高い資格を、目的別に紹介します。
【信頼性・営業力UP】ビジネス系おすすめ資格
① 営業士(初級・上級)
営業職に特化した実務型資格。営業理論・マーケティング・商談力など幅広く学べます。
こんな人におすすめ: 営業を体系的に学び直したい若手全般。
- 難易度:★☆☆(初級)/★★☆(上級)
- 学習期間:約1〜3ヶ月
- 試験形式:筆記(年数回)
② 販売士(リテールマーケティング検定)
流通業界・小売業向け資格ですが、消費者心理や提案力を学べるため、提案型営業にも役立ちます。
- 難易度:★☆☆〜★★☆
- 学習期間:1〜2ヶ月
- 特徴:独学+市販テキストで対策可能
【業界専門性UP】業界別おすすめ資格
③ ITパスポート
IT業界・SaaS系営業ならマスト級。システム知識・セキュリティ・デジタル用語などを体系的に学べます。
- 難易度:★☆☆
- 学習期間:1〜2ヶ月
- 受験方法:CBT方式(全国テストセンター)
④ ファイナンシャルプランナー(FP2級・3級)
保険・不動産・金融業界の営業にとっては必須。お金に関する法律・制度・保険・資産運用の基礎知識が身につきます。
- 難易度:★★☆(2級)
- 学習期間:2〜4ヶ月
- ポイント:実務経験があれば2級から受験可能
【マネジメント志向】キャリアアップ型資格
⑤ 中小企業診断士
営業+経営視点を身につけたい人向け。将来的に企画職・経営職・独立を視野に入れている方におすすめ。
- 難易度:★★★
- 学習期間:半年〜1年(試験は年1回)
- 取得後のメリット:社内異動/転職で有利
⑥ TOEIC(英語スコア)
グローバル営業や外資系への転職に強い武器。目安は600点以上。800点以上あれば高評価。
- 学習期間:1〜3ヶ月(目標スコアによる)
- ポイント:ビジネス英語のフレーズがそのまま商談に活かせる
⑦ GCS認定コーチ/キャリアコンサルタント
部下育成や顧客との信頼関係づくりに使える対話スキルが学べます。将来的にキャリア支援・マネジメントを志す営業向き。
営業マンが資格を効率よく取得する3つの方法

「仕事が忙しくて勉強時間がとれない」「独学で続かない」という人でも、次の方法を使えば、効率よく資格取得が可能です。
スキマ時間を活用して勉強習慣をつくる
通勤時間・昼休み・移動中などをうまく使い、動画講座やアプリを活用して“ながら勉強”を習慣化しましょう。
オンライン講座を活用する
スタディング・ユーキャン・資格スクエアなど、忙しい社会人向けに最適化されたオンライン教材が豊富にあります。短時間で要点を学べるので、営業職にもおすすめ。
同僚やチームと一緒に目標を立てる
ひとりだと挫折しやすい人は、周囲と資格取得の目標を共有したり、勉強会を開いたりして、“仲間と一緒に頑張る仕組み”をつくると継続しやすくなります。
キャリアの方向性に迷うなら、キャリアコーチングの活用も◎

「何の資格を取ればいいかわからない」「そもそも自分に合ったキャリアがわからない」
そんなときは、営業職向けのキャリアコーチングで、現状の棚卸しやキャリア設計の支援を受けるのも有効です。
キャリアコーチングの活用メリット
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自分の強み・営業スタイルが明確になる
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キャリア目標に合った資格がわかる
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学習・行動計画を一緒に立てられる
おすすめサービス例
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マジキャリ(アクシス):営業出身コーチが在籍。営業職のスキル棚卸しに強い
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ポジウィルキャリア:自己理解を深めたい人向け。将来の方向性に悩む若手に人気
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ライフシフトラボ:副業・独立を見据えた営業マン向き。資格取得後の活かし方も相談可能
まとめ

今回は、「若手営業マンにおすすめの資格や取得方法とは?スキルアップ&信頼度アップを目指そう」について、まとめてみました。
営業職は資格が必須ではないとはいえ、信頼獲得・キャリアアップ・転職・スキル向上といったあらゆる面で、資格が大きな武器になります。
まずは、自分の営業分野や将来のビジョンに合った資格を1つ選び、小さな一歩から踏み出してみましょう。
勉強する過程で得られる知識・思考力・行動習慣こそが、あなたを“できる営業マン”へと導く最大の成果です。